Wiaas(ウィアーズ)
東京都港区芝5丁目9−8 GEMS田町2階
事例概要
課題
コロナ禍前に飲食店を開業するも、ターゲットと立地のミスマッチで売り上げが低迷。
経緯
テレビCMで知名度が高く、宣伝効果が見込めるフードデリバリープラットフォーム。
成果
menu導入効果は大きく、キャンペーン効果で月間500万以上の売り上げ成果も。
「シェフのストーリーを届ける飲食店」というコンセプトの元、テイクアウト・デリバリー特化型のゴーストレストラン事業「DeliStation(デリステーション)」の運営とフランチャイズ展開を進め、今では直営6店舗、FC150店舗の規模に成長してきた株式会社Wiaas(ウィアーズ)。今回、代表取締役の盛永哲志さん、FC事業部ゼネラルマネージャーの矢田 祐樹さんにmenu導入のきっかけや将来の展望などお話しを伺いました。
まだデリバリーが普及する前からゴーストレストラン事業に注力
- menu導入のきっかけを教えてください。
盛永さん : もともとデリバリー事業に着手したのは2018年頃で、当時会社勤めをしながら自分がオーナーとして飲食店をやろうと考えて、武蔵境でタイ料理の料理人だった知人の兄とともに飲食店を開業しました。しかし駅から徒歩15分の立地だったのでイートインが不振、当時はまだデリバリーが普及していなかったのですが、すぐに出前館に出店してデリバリー事業を始めました。 お客さんの反応や販売データを見て試行錯誤を繰り返しているうちにコスパも評価され、次第にデリバリー事業が軌道に乗り始めたので2020年1月に中野でもデリバリー中心に営業を始めたのですが、ちょうど春頃に新型コロナの感染拡大を機にテイクアウトとデリバリー専門のゴーストレストラン事業に注力するようになりました。その流れでフードデリバリープラットフォームとしてテレビCMで知名度が高く宣伝効果の見込めそうなmenuさんを導入させていただきました。
システム障害などのトラブルもなく安定稼働
- menuを実際に使ってみた所感を教えてください。
矢田さん : 他社のフードデリバリープラットフォームも利用していますが、menuさんは特にトラブルもなく安定していますし使い勝手が良いと思います。 盛永さん : 他社さんでサーバーダウンや注文アプリ側のシステム障害などがあったりしますが、menuさんは今のところそういったトラブルは聞いたことがないですね。 矢田さん : 欲を言えば、機能面で延長機能がまだ難しかったりですとか、商品の原材料がなかったりした場合に別の商品に変更できるとか、そういった細かい部分が改善されると、サービスとしてさらに良くなるのではないかと思います。
キャンペーン効果で月間500万以上の売り上げ成果も
- menuを利用してみて、どんな成果や変化がありましたか?
矢田さん : 弊社はゴーストレストランのフランチャイズ事業がメインなので、都内中心で考えるとそれなりに売り上げは上がっているのですが、地方の加盟店さまだとなかなかオーダーが入りづらかったりする課題はあるのかなと思っています。 逆に都心の店舗さまの場合は他社のフードデリバリープラットフォームの動向に左右されて売り上げが下がったりするのですが、menuさんはアプリ内で一番上にキャンペーンがあって同線がスムーズなこともあって、他社よりもキャンペーンの反応が良く、すごく効果が出やすいと感じています。 盛永さん : キャンペーンの動向にどうしても左右されるかとは思いますが、月間500万以上の売り上げ成果につながったこともあり、menu導入効果は大きかったですよ。
フードデリバリーサービスでは、一番ベストな状態でお届けすることが最も重要
- デリバリーで最適な状態で届けるために工夫していることを教えてください。
矢田さん : 私の実家が飲食店をやっていることもあり、デリバリーの際にお客様にどんな状態で届けるのが一番ベストなのか考えていたので、Wiaasにジョインした当初からブランド開発する際でも、どういった容器を採用すべきか常に考えていました。やはり美味しい状態でお届けするために温度が冷めにくく、汁が漏れないようにするとか、サラダとメインで仕切りを設けるとか、お客様に一番ベストな状態でお届けすることを意識して容器も工夫しています。 盛永さん : 麺類などの容器もできるだけ気密性が高く保温性に優れたもの、汁漏れ防止のものとか、新しい容器を採用したりしています。やはり美味しい料理は温かい状態で食べてもらいたいですからね。
アフターコロナでもフードデリバリー文化は定着し、今後も市場は成長していく
- アフターコロナにおける、デリバリー/テイクアウトのあり方をどう考えていますか?
矢田さん : コロナ禍でフードデリバリーサービスを自分で使ってみても非常に便利だと思いますし、アフターコロナでもフードデリバリー文化は定着して、今後も市場は成長していくと考えています。 デリバリーサービスの本場アメリカではUber EatsよりもDoor Dash(ドアダッシュ)の利用シェアが高いのですが、その要因ポイントがWalmartなどと提携してフード以外の日用品の即時配達も行ったりして、利用者数や認知度を伸ばしてきたことだと考えています。 その点欧米と比較すると日本のフードデリバリーの利用率はまだまだ低いですし、今後日本でもフードデリバリー文化が定着していくと考えているからこそ、我々としてもフード以外のデリバリーサービスを視野に入れつつ、menuさんや他社のフードデリバリー プラットフォームを活用してビジネスを拡大していければと考えています。
ゴーストレストランの社会的な認知を変えていきたい
- menuを活用した、今後の目標や展望について教えてください。
盛永さん : ゴーストレストランの社会的な認知を変えていきたい、という思いはありますね。ゴーストレストランというと、どちらかというとマイナスなイメージを持たれてしまうのですが、デリバリーで新しいものを作っていくということは地域にも価値を提供できるような仕組みにもなるので、その価値を消費者にも、プラットフォームにも発信してゴーストレストランの社会に対するマイナスイメージを払拭していきたいと考えています。 地域・社会との繋がりを促進する取り組みとして、食事の提供でプロフェッショナルなシェフから新しいアイデアを提供してもらったり、食事以外でも雑貨や日用品など小売業者ともコラボして消費者に届けてユーザーの体験価値や利便性を高めていくとか、そういったことを今後も継続してデリバリーサービス業界を盛り上げていきたいですね。
データ分析やそれに基づく提案など総合的な支援と将来性に期待
- menuに対してのご意見・ご要望はありますか?
矢田さん : menuさんはキャンペーン関連で同線がスムーズなので、それは他社と比べても優れている点だと思っています。ただそれが消費者の購買につながっているケースとつながっていないケースがあるので、どういったケースが消費者に刺さって購買促進につながるのか、そういったデータまわりの共有と連携した分析などを一緒に取り組んでいければと考えていて、ちょうど担当者様にその打ち合わせをお願いしています(笑) 盛永さん : menuさんは人気アニメやゲームタイトルとのコラボ企画をされているので、我々も消費者に対していろんな見せ方ができると思っていて、そのあたりはmenuさんの強みでもあるので継続してやっていただきたいいですね。あと今後5Gが始まると、新しい空間の共有が可能になりますよね。VR(バーチャル・リアリティ)の世界でデリバリー注文するなんて世界はもう間もなくやって来ると思うので、その時に良いポジショニングが取れるサービスだと個人的には期待しています。 そういった将来のデリバリーサービスの可能性も見据えて、menuさんには新しい技術を活用したゲームやアプリ企画開発などの取り組みを通して、新しい世界を作っていってほしいですね。
まとめ
Wiaasは飲食業界の利益構造や働き方に新たな可能性を与えるゴーストレストランを社会インフラ化し、世界を代表するフードテックカンパニーを目指しています。menuさんには今後も良きパートナーとして、データ分析やそれに基づく提案など総合的な支援や将来性に期待しています。